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【ビジネス】仲良くなくても仕事はできる。逆に行き過ぎた仲間意識が亀裂を生む

「森の木々と猫(フォトモンタージュ)」の写真

1. 海外の人と仕事をするためには仲良くなんてしなくていい

環境の仕事に携わっているとアジア諸国の人と仕事をすることがあります。

国ごとに文化や伝統、信仰、考え方、ユーモアも異なりますので、日本人を相手にするよりも気を使って仕事をすることになるのですが、別に仲良くなる必要はありません

 

なぜなら、上述した通り海外の人と仲良くなるには相手のことを知るということにエネルギーがかかりますし、日本と違って仲良くなれば便宜を図ってもらえる可能性も低いからです。

 

そもそも、お互い仕事上の付き合いとなりますので、依頼されたことに対し、しっかりと成果を出すことが最高のコミュニケーションとなるのです。

 

それでは、どうすれば海外の人と上手く仕事を出来るのかですが、重要なのは、「数字」を使うこと、そして「論理」的に話をすることです。

 

数値を元に過去の実績を整理すれば、例え言葉が上手く通じなくとも、グラフや表を見ることで問題や課題を共有することができます。

また、その数値を元に、「現状確認→特に重要な問題・課題の抽出→問題・課題の調査→解決策の提案」 というような論理的な提案ができれば、話はしっかりと進んでいきます。

 

今後の日本では、国内の人間同士でも価値観の多様化で分かり合えない人が増えてくるでしょうし、グローバル化の流れで外人と仕事をすることも増えるかもしれません。

 

そうなったとき、「無理して仲良くなって仕事をする」方法を考えるのではく、他人と接するうえで「数字」と「論理」を軸に話ができるようになったほうが、建設的だと考えています。

 

2. 「仲良くしなければいけない」という考えが、「同調圧力」に繋がる

 

それでも中には、人間同士仲良くなったほうが絶対いい!と考える人もいると思います。

一般的には仲間意識があるほうが、組織一丸となって強い力が発揮できると言われていますし、僕もそう思います。

 

ただ、仲間意識というものは行き過ぎると同調圧力を生み、調和しないものに対し敵意をあらわにするようにもなります。

一昔前でいうと「皆が残業しているのに何でお前は早く帰るんだ!けしからん!」という状態です。俺もやってるんだからお前もやれ!という不幸を平等に分けたい心理です。

 

余談ですが、小中高生にいじめが多い原因も、「クラス内では皆仲良くあるべき!=同じことを行い、考える」という空気が強いため、自分を持っている人ほどつまはじきにされてしまうのです。

逆に大学ではクラス内で仲良くする必要がない(同調圧力がない)ため、仲のいいもの同士が勝手につるみ、クラス内の別のコミュニティーや個人には無関心でいられますので争いはおこりません。

 

 

話をもどして、同調圧力下では、仲良し同士言い争いをしたくないという心理が働きますので、他者の意見に乗っかる人が増えます。結果として論理的ではないのに「発言権がある人」の考えがグループ内に浸透する可能性が高くなり、組織の舵取りに失敗するのです。

 

仲間意識をなくせとは言いませんが、必要以上に仲間意識をもつことはありません。

あなたはあなたの考えで働き、お客さんに満足してもらえばいいのです。