【ビジネス】成果を出すためのルール5. 仕事を引き受ける時は慎重に選ぶ
1.仕事を全て受け入れても感謝や評価はされない
仕事を全て引き受ければ皆に感謝され、評価される。そう考えている人が多いように感じますが、それは大きな勘違いです。
なんでも引き受けるタイプの人は、ずる賢い上司にいいように利用され、散々働かされ、しかも評価は全くついてきません。
顧客、見込み客、新規客から契約以上のサービスを求められたときも、全てに「YES」と応えてはいけません。意見が別れるかもしれませんが、要求に対して120%のサービスを与えるのは技術の安売りに繋がってしまいます。
そうすると、お客さんとの対等な関係は崩れ、受注者側に過度なサービスを提供させるのが当然だと考えるようになり、感謝も評価もされにくくなります。
2.仕事を引き受ける際に考えるべきこと
考えるべきこと①この仕事は、私の目標達成の助けになるだろうか
この場合の目標とは、年度頭に会社側から設定された目標や、個人で設定した目標を指します。
突如振られた仕事がこれらの目標とあまりにもかけ離れているときは、適任者は他にいるのでは無いかと相談してみる方が良いでしょう。
逆に目標とマッチした内容の仕事の時は、チャンスと思って積極的な姿勢を見せるべきです。
考えるべきこと②この仕事を引き受けたら、上層部の目にどのように映るだろう
周りが忙しい時に手が空いていると、上司からちょっといいかな〜と仕事の依頼が来ることがあります。その時、仕事を受けることで「困っている時に頼れるやつ」と思われる可能性もありますが、同時に「便利なやつ」と思われる事もあります。後者になりそうな場合はしっかりと断るようにしましょう。
自分でいうのもあれですが、私は仕事が早いです。そのせいか、仕事の遅い人の代わりに業務を受けてくれないか?と相談されることが増えていき、いつの間にかそれが当たり前のような風潮になっていました。この時、私は「便利なやつ」と思われていたのでしょう。このままでは私自身の仕事も増えるし、元々の業務担当者の効率化意識を高める事ができませんので、ある日を境にお断りをするようになりました。
考えるべきこと③仕事を引き受けなかった場合、自分はどんな人間と思われるか
仕事を断ると上司からの評価が下がると思う人は多いと思います。だいたいの人はそれを恐れて「YES」と仕事を安請負してしまいます。
しかし、他部署の業務や明らかにキャパオーバーの仕事につながる時は、手持ちの業務等の説明を上司にしっかりと説明しお断りをしましょう。
正当な理由があれば評価は下がりませんし、それでも引き受けて欲しいと上司に言われ引き受けた時は、あなたの事を「頼りになるやつ」と評価してくれるでしょう。
仕事を断るというのは相手の希望を断るということになります。その時、相手が自分に対して印象を悪く持たれないように考える事はとても重要で、断るにもそれなりの理由を準備しなければなりません。
3. 全員が仕事を受けたがらない時は気をつけろ
大した経験や報酬にもならないのに、複雑な業務が来ることがあります。その時は要注意です。
自分から手を上げなくても、気がついたら同僚たちが後ろに下がっており、下がり遅れた本人がその仕事を引き受けざるを得ない状況に陥る・・・なんてことがたまにあります。
周囲の状況に耳をすませ、皆と一緒に後ろに下がる事も大切です。気をつけましょう。