【ビジネス】「職場の飲み会が嫌いな若者」に気づいてほしい大切なこと
何故大切な時間を使ってまで会社の人と食事を取らなければならないのか?
気を使ってまで食事するくらいなら、その時間で趣味の映画鑑賞をしたりギターを練習したほうがよっぽどいい時間の過ごし方になる。
飲み会の度にこのようなことを考えていたのは25歳くらいまでの僕である。
もともと大勢で話しをする場が苦手なこともあったので、飲み会があまり好きではなかった。
世間ではありがたいことに僕と同じ考えの人が声を上げてくれたことによって、「無理に飲み会に連れ出してはいけない」という風潮が広まってきている。
誘う側も枕詞のように「良かったら」をつけるようになり、「良かったら飯でもいこうか?」と断りやすい誘い方をしてくれるようになった。
その甲斐もあってか、弊社の新入社員たちは「今日はちょっと用事が・・」とテンプレートのように断ることが可能となり、若手にとっては面倒ごとに顔を出さずにすむ環境が整いつつある。すばらしい。
さてその一方で、「金曜っすねぇ、、先輩、、いきやすか!?」なんて言う後輩君もいる。なぜだろう、めっちゃ可愛い。
僕は飲み会は好きではないが、後輩に誘われると悪い気はしないので少し先輩風を吹かせながら一緒に食事に行く事がある。
後輩君には後輩君の目的があって僕と時間を共有したいと考えている事に、アラサーにもなればなんとなく分かるようになってくる。
会社の情報を仕入れたいだとか、仕事のノウハウを学びたいだとか、人間関係がうまくいっていないから愚痴りたいだとか、若手から誘われる時は大体この手の相談が多い。
こちらとしては後輩君らの望むものを可能な限り提供する。それで彼との人間関係が円滑になれば良し、彼が仕事に精を出してくれればなお良しだと思うからだ。
捻くれた年上でなければ基本は後輩を成長させたいと考えるもんだ。
ーここからが重要-
実はこの時、後輩君へアドバイスをする=後輩君に自分の話を聞いてもらう、という構造が出来上がっている。
相談に乗ってたつもりが、自分の意見を吐き出す(汚い表現だけども、こちらも後輩だといいやすいこともあるから・・)席になっていたりする。
この状態を後輩に甘えさせてもらっている状態と僕は考えている。
思えば僕が若手だったころの先輩上司も、僕の問いかけに応えながらも自分たちの意見を吐き出して満足するといったように、僕に甘えていた感がある。
タイトルにあるように「職場の飲み会が嫌いな若者」に気づいてほしい大切なこと。それは、先輩上司と飲むときは、彼らもまたあなたに甘えたいということ。話を聞いてもらいたいということだ。
そういうもんだと分かれば、先輩上司のお誘いにも「しかたないっすね・・人助けと思って行ってあげますか・・」くらい思えるようになるかもしれない。
飲み会をお付き合いと思わず、人助けと思って参加してみてはどうだろうか。
結果的にあなたか先輩上司がよほど捻くれた人物でない限り、あなたと先輩上司の関係はいい方向に向かうだろう。
かのマッキンゼー社員も、飲みの席は上司から部下へのフィードバックの場とも考えているのだし、なんやかんやでこの国ではまだまだ先輩上司と飲みに行った回数が多い人ほど重宝される気がする。
よほど嫌いな先輩上司であれば話は別だが、職場の飲み会を自分への投資と考えると、参加することにはそれなりの意味があるのかもしれない。