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【レビュー・感想】 hideとMIYAVI ピンクの蜘蛛と蒼い狼 唯一無二同士の共通点と違い ピンクスパイダー

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1. hideとMIYAVIの再開

「hide」という存在の後世への影響は計り知れません。ビジュアル、芸術性、音楽性、エンターテイメント性、あらゆるモノが唯一無二であり、その世界観はいつの時代でも色褪せる事がありません。

彼の開拓したヴィジュアルシーンからは、今も音楽シーンの第一線で活動するミュージシャンが多数輩出され、MIYAVIさんもその一人となっています。

 

MIYAVIさんは、今でこそワールドサイズで活動を行うミュージシャンですが、元々はヴィジュアル畑の出身であり、活動時期が違っていたとは言え、hideさんのシーンで活動する以上は常にその存在を視界に入れていました。

 

特に他のビジュアル系ミュージシャンと違い、MIYAVIさんのソロデビュー時にはhideさんの活動を支えていたスタッフが力を貸しており、彼等から「MIYAVIはhideと似ている」と言われた経緯もあって、MIYAVIさんはhideさんの指し示した道の続きを自分が創らなければならないと気負っていた部分もあったそうです。

 

しかし、2008年のインタビューでMIYAVIさんはhideさんに対して下記の様に話をしています。

「俺はやっぱhideさんのようにはなれないし。でも俺にもhideさんにできないものもできるかもしれない。生き方も、プレイスタイルにしてもそうだし、今それを模索しながら確立している最中」(『ROCK AND READ』018/2008年5月12日刊行/TOKYO FM出版)

 

hideさんに似ていると言われる自分が、hideさんが作ろうとした未来を引継ぎ作ろうとした。しかし活動の中でhideさんが唯一無二の存在である事を再認識し、それと同時に自分自身も唯一無二の存在にならなければと強く自覚したのです。

 

その後のMIYAVIさんはヴィジュアルシーンから抜け出し、ワールドサイズでの活動を繰り広げる様になるのですが、ここに来て再びMIYAVIさんとhideさんは交わる事となります。


「Pink Spider (Remix) / MIYAVI vs hide」Music Video

 

時空を超えカリスマ同士が共鳴した瞬間です。

悠久の時を経ても色褪せないhideと、世界各国で己を磨き上げたMIYAVIだからこそ出来た作品です。

2.hideとMIYAVI 二人のカリスマの共通点と違い

再開を果たした二人がここまで見事に共鳴したのは、唯一無二の存在同士でありながらも、本質的に似通った部分があったからだと思います。

そこで、hideさんとMIYAVIさんの共通点と違いを考えてみます。

 

2.1 共に世界に目を向けていたが、アプローチは真逆

二人とも若い頃から世界を見据えていたというのは間違いなく共通点でしょう。しかし、世界に挑む方法は真逆でした。

 

hideさんはその活動に置いてメンバー同士の化学反応を楽しみながら、シーンそのものを引き上げつつ世界に目を向けた活動をしていました。

逆にMIYAVIさんは世界で闘いたいという想いから、慣れ親しんだpscompanyを脱退し、ギター、ドラム、シャウトを武器に孤独に世界に進出していきます。

 

仲間を信頼し様々な物を取りれながら進むのがhideさんなら、「自分」を最大限に活かすために余分のモノを削ぎ落とし進んだのがMIYAVIさんになります

 

2.2  音楽に対する姿勢の違い hideの「遊び」とMIYAVIの「闘い」

hideさんは常に最新の情報を手にすべくアンテナを張っており、その中から自身の好きなもを取り入れて楽曲を作り、皆に発信しています。自分が良いと思ったものを友達に紹介する様に「遊び」の気持ちを忘れずに活動していました。

仮にhideさんが世界で活動をしていたとしても、そのスタンスは変わらなかったと思います。

 

一方のMIYAVIさんは、世界相手に「闘い」の姿勢で挑んでします。自身が日本人である事を誇りに、日本人が舐められない様に闘い、その上で国籍なんて関係なしにお前ら愛してるぜ!と訴えています。

 

「遊び」と「闘い」音楽に対する姿勢こそは違いますが、その本質にあるものは「人種や国籍を超えてわかりあう」というものです。

音楽を通してお互いが気持ちを届け合う。その姿勢は間違いなく両者に共通するものだと思います。

 

3.最後に

ピンクスパイダーのPVでは脱ビジュアル系のMIYAVIさんと現役の頃のヴィジュアル系であるhideさんがコラボレーションしていますが、不思議とミスマッチングな感じがしません。

それはやはりMIYAVIさんの中にあるヴィジュアル系の魂がそうさせているのかもしれません。

www.karasu100.com

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