【フレームワーク】競合他社分析 4P +ターゲット設定
1. 競合他社とは
このブログでも頻繁に競合他社という言葉を使っていますが、競合他社とは、直接的・間接的を問わず、自社と同じターゲット向けに価値(商品やサービス)提供を行う組織を指します。
自社がどのように成長し、業界内でどのようなポジションを築き上げるかを検討する上でも競合他社の情報を収集する事は必要不可欠となります。
例えば、業界最安値の競合他社の情報収集を行ってみると、購買物流、製造工程、出荷物流でのコストカットに長けている事が分かったりします。さらに詳しく分析していくとコストカットには長けていても実は技術開発への支援が少なかったりなどの短所も見えてくるようになります。
このような情報が集まれば、自社として競合他社と同路線で活動するのか、技術開発への投資を高め、品質で勝負するかの選択をする事ができるようになります。
競合を知る事は自社にとっての新たな発見につながるものですので、積極的に取り組む事をお勧めします。
2. 競合他社分析の基本4P分析
競合他社分析の基本が4P分析と呼ばれるものです。
4Pとは、「製品(Product)」、「価格(Price)」、「流通(Place)」、「販売促進(Promotion)」の事を指します。
- 製品・・・競合が展開している商品・サービスに関する情報。特徴や人気のポイントを収集する。
- 価格・・・商品単価、セット商品等のパッケージ戦略、業界全体の相場価格などを収集する。
- 流通・・・お客さんへ商品・サービスを提供するまでのルート情報、店舗の位置、ECサイトの有無、商品・サービスを知るきっかけと購入先を収集する。
- 促進・・・商品・サービスを認知してもらうための手法をチェックする。営業活動や広告、マーケティング、PR、ユーザーとのコミュニケーション方法やその頻度についても収集。
基本的な情報ですが、社内で各々が持ち合わせた情報を整理すると新しい発見があったりします。特に、競合他社の成功要因・失敗要因が分析できている人の意見は重要となります。
3. 4P +ターゲット設定
4P分析にプラスしてターゲット(誰に、何を)を設定すると、自社が業界内でどのポジションを取るべきなのかが見えてきます。
なお、ターゲットに提供するものは商品やサービスを指すのではなく、本質的に企業が顧客に届ける価値やソリューションのことを意味します。
ターゲット設定については以下の記事を読んでもらうと理解が深まると思います。
4Pプラスターゲットを図にしてみるとこんな感じ。
こうしてみると、各社色の違いがはっきりしているのよくわかります。
4P +ターゲット設定は作成しているうちや、作った資料を元に新たなアイデアが生まれたりするきっかけ作りにもなりますので、皆様もぜひ取り組んでみてください。