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【ビジネス】成果を出すためのルール13. 自分の感情に従うのはやめよう

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1. 自分の感情をきちんと分析することは出来ない

感情を表す言葉は100を超えると言われており、色の言葉よりも多いと言われています。

 

感情を表す言葉はこれほどまでに多いのですが、実は自分の感情をきちんと言い表す事が出来る人はほとんどいないのです。

というのも、人は他者の感情を読み取ることには敏感でも、自分の感情を分析する事はとても苦手なのです。

 

スタンフォード大学教授のエリック・シュウィッツゲベルは、人の感情について下記の通りに説明をしています。

自分で分析してみせる自分の感情は、(中略)不正確で信頼性に欠け、当てにならない。偶然分析を間違うこともあるのではなく、必ず大きく間違っている。自分の心の中がはっきりつかめないのは私だけではないだろう。すべての人間に共通することなのだろう。

 

Think clearly ロルフドベリー著 P98より

 

2. 感情をコンパスにしてはいけない

困った事があった時に、他者からの助言で「感じた通りにやりなさい」、「心の声を信じなさい」というような事を言われた事が一度はないでしょうか?

とても温かみのあるこちらを尊重してくれた助言ではあるのですが、こうした類の言葉には一切従わない方が良いです。

 

上述した通り、感情とは不正確で信頼性に欠けているものであり、不安的に様々な状態に変化をしているものです。

感情をコンパスにしてしまう事は、常に不安定にぐるぐると回るコンパスを持って後悔に出ようとする事と同意義なのです。

 

そんな感情を人生のナビゲーションに使用する事は危険となります。

 

3. 従うべきは自分の過去の経験

気まぐれな感情を頼りに物事を決断する事は大変危険ですので、感情の代わりに人生の指針として活用すべきものが必要となります。

 

人生の指針として最も活用できるもの、それは自身の過去の経験に他なりません。

過去の経験から何故失敗をしたのか、何故成功する事ができたのかをしっかりと分析して、どうすればより上手くいくのかを考える習慣を持つ事が重要となります。

 

過去の経験に依存し、新しい発見ができなくなるといった指摘もありますが、少なくとも感情に従って物事を決断するよりははるかにマシになります。

 

4. 感情に支配されそうになったら

 

「怒り」や「悲しみ」といったネガティブな感情に支配され、自身のコントロールが効かなくなる時はやはりあります。

そんな時に覚えておいて欲しいのは、感情は渡鳥のように、現れてはすぐにどこかに旅たっていくという事です。

 

怒りや悲しみがこみ上げてきた時は、「渡鳥が羽休めにやってきた」と思うようにすると、これらの感情が自分とは別のもののように感じる事ができるようになります。