DIR EN GREY 無観客ライブが証明したバンドの本質
元画像出典元:https://direngrey.co.jp
本日3/28、DIR EN GREYによる無観客ライブ生配信が行われました。
興奮冷めやまぬ内に、本ライブを見て感じた事を綴っていきます。
DIR EN GREYという「不動」の存在
本ライブを視聴して何よりも感じたのは「不動」の一言。
無観客でも彼らのライブに対する姿勢は通常時と一切変わりがなく、オーディエンスの熱量が無くともバンドは自然とブーストしていき世界観を築き上げていきました。このライブでDIR EN GREYがオーディエンスに影響されない不動のバンドであることが証明されました。
(実力のないバンドはオーディエンスの盛り上がりに助けられ演奏力を誤魔化したりするのですが、DIRに限ってそれはない事も証明されました。)
これは実に凄まじくも恐ろしい事だと思います。
なぜかと言うと、このライブによって、DIR EN GREYは「目の前の誰かに何かを伝えるため、ライブをやっている」訳ではないことが証明されたからです。
元々、歌詩の解釈を聞き手に委ねているバンドだった事を考えれば、「ライブは自分達だけで完結させる。何かを感じたければ勝手にどうぞ」と考えていても不思議ではないのかもしれませんが。
つまりDIR EN GREYは自分達の、自分のために音楽を追求しているバンドという事になるのです。京さんなんかはその気が顕著でしたが、他のメンバーもそうだったのかもしれません。
京さんの数少ないMCに「俺らと一つになれるのか?」というものがあるのですが、
この言葉の意味するものが、「一緒に世界を築き上げよう!」、ではなく言葉通り「俺らの音楽性についてこれるのか?」という解釈が正しいのかもしれません。
DIR EN GREYの本質は5人の音楽への追求心と化学反応であり、彼らのスタンスが変わらない限り、オーディエンスがいようといまいと不動の存在であることに変わりはないでしょう。