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定量的・客観的に選択肢を評価する「意思決定マトリクス」

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1. 意思決定マトリクス

物事を決定するときは、主観や定性的な情報に頼るばかりではいけません。何が本当に重要な事なのかを決定するためには、数値を用いた定量的・客観的な判断が必要となります。

 

定量的・客観的に選択肢を評価するために用いられるフレームワークが、「意思決定マトリクス」となります。

 

意思決定マトリクスは、【①評価対象を整理する】【②評価項目と重みを設定する】事で作成することができます。

 

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 ここでの選択肢1〜選択肢5が対象となった評価項目に該当します。

それらの項目に、それぞれ、実現性、緊急性、収益性、将来性といった重みつけをしています。

 

この例は私の会社の現状の問題点を整理したものなのですが、おそらくこれを社内の人に見てもらうと、数値の根拠や倍率を2倍にしているのは何故か?などの質問が来ると思いますので、その辺の根拠をあらかじめ用意しておくことが重要となります。

 

2. 重みつけを行えば相手の視点を変えることもできる

世間一般では「生産性を高めろ」と良く言われています。

うちの会社でも残業が多いこと、収益性の低下が見られることから、最近この言葉を耳にします。

 

しかし、生産性を高める事の本質は、「既存の業務に関する取り組み時間を短縮し、空いた時間に別の仕事を詰め込む事」だと考えています。

要するに、時間短縮をした後に何をするのかが重要になるわけです。

 

空いた時間で既存の業務数を増やし実行するのも一つの手だとは思いますが、それよりは空いた時間に単価の高い業務を実施した方が良いと考えますし、既存業務から単価の高い仕事にシフトしていければ一番の理想ではないでしょうか。

そういった意味でも自分は新しいことにドンドン挑戦していくべきだと思っています。

 

しかしどうも「生産性の効率」をゴールに話を進めたがる人がいたので、それよりも新事業の開発が重要だと分かってもらう必要がありました。

 

この考えを伝える時に役に立ったのが「意思決定マトリクス」です。使用したのは上表です。

 

実はこの表、複数人の意見を元に作成したのですが、当初は重みつけをしていませんでした。重みつけをしてない状態では、生選択肢2「産性の向上」がもっとも点数が高かったのですが、表を見せた後、重みつけをしてもらうことで、選択肢1「新事業の開発」がもっとも上位になったのです。

 

この結果、「生産性の効率」をゴールに話を進めたがる人に僅かですが別の視点を持ってもらう事が出来ました。

 

物事を評価する時に、収益性等重みつけをして考えると、また違った視点で物事を客観的に見る事ができるようになりますので、この辺をしっかり意識して話をする事が、相手を説得する際の武器にもなります。