【ビジネス】一流の基礎〜問題・課題の発見に役立つフレームワーク3「Why So」〜
1. フレームワークとは?
「フレームワーク」とは日本語で「枠組み」を意識します。
何かを考えたり分析したりする際に、一定の枠組みを設けることで、何を考えるべきなのか、整理すべきなのかを明確にし、思考を加速させることができます。
フレームワークには様々な種類があり、自身の抱える問題や目的の状況に合わせて最適なフレームワークを活用する事が重要となります。
2.問題を多面的に捉えるためのフレームワーク「6W2H」
理想と現状の把握をより明確に書き出す(詳細を明らかにするために)ためのフレームワークとして、前回は「6W2H」をご紹介しました。
「6W2H」では8つの疑問詞に回答しながら、問題を多面的に捉えるものとなっていました。
それでは、多面的に捉えた問題を更に深掘りするために、新たなフレームワーク
「Why So」をご紹介します。
3. 問題を深掘りし、その原因を正確につかむためのフレームワーク「Why So」
「Why So」は問題に対して「何故?」を繰り返し問いかけることで、原因を明らかにするフレームワークです。
問題とは表面に出ている幾つもの問題の他に、その問題を生み出す根本的な真の問題が存在します。
現状の打開策を撃ち出すためには真の問題を解決することが重要となり、「Why So」は真の問題を発見するために用いられる重要なフレームワークとなります。
ちなみにこれはマッキンゼーでも活用されている手法です。
さて、前回、前々回の記事で自分の会社には「業務能力の個人差が著しい」という問題が発見されました。
その原因を探るため、「Why So」を活用してみます。
①問題の設定 |
業務能力の個人差が著しい |
②Why So ? 何故?と問いかける |
一人一人の能力はそれなりにあるが、各人が自分の業務のみを担当しているため、その他の業務ができず、能力の個人差が生まれる。 |
③Why So ? それは何故を繰り返す |
業務の特性上、担当者と顧客が密なやり取りをするため、別の担当者では対応出来ない部分が多い。 |
④Why So それは何故を繰り返す |
密なやり取りは顧客の要望のパターン化(ケース分け)が出来ていないため生じる。 |
⑤Why So それは何故 |
ケース毎の対応マニュアルがない。 |
上記を読んで見ても、繋がらない気がする・・・なんて人も多いと思いますが、逆説的に見ると以下のようになりわかりやすくなります。
①問題の設定 |
ケースごとの対応マニュアルがない。 |
②So What だから何? と問いかける |
ケース毎の対応マニュアルがないため、辿り着くべき目的が見えず、顧客とともに迷走する時間が増える。 |
③So What だから何?を繰り返す |
顧客との間に必要以上の情報を共有することとなり、情報の整理が困難になる。 |
④So What だから何?を繰り返す |
他人に情報共有をするのが難しくなり、個人で仕事を抱え込むこととなる。 |
⑤So What だから何?を繰り返す |
担当者はその業務の専門性は高まるが、それ以外の業務に携わる時間がない。 |
少しはわかりやすくなったのではないでしょうか?
つまり、「業務能力の個人差が著しい」という僕の会社での真の問題の解決策はケース毎の対応マニュアルを作成し、業務の効率化をはかるとともに空いた時間で他の業務に携わるということになります。
どんな仕事にも問題はあり、それを解決することが皆さんのミッションだと思います。ですので、「Why So」を活用し、真の問題を見つけ、解決できるようになりましょう。