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【レビュー・感想】SADS 最終アルバム 「FALLING」 は洗練され尽くした至高の一枚

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■FALLING は洗練され尽くした至高の一枚

 

孤高のカリスマ清春、あらゆる音域を制圧するギタリストのK-A-Z 、パワー・技術・パフォーマンスを兼ね備えた怪物ドラマーのGO、アレンジャーであり音以外でSADSに大きく貢献しているYUTARO

いずれも移り変わりの激しい音楽業界でキャリアを積み重ね君臨し続ける猛者達であり、彼らは常に最先端を作り続けたバンドの一つと言っても過言ではないかもしれません。

 

本作、FALLING (自分が聞いたのはUltimate Edition)では、前作のミニアルバムであるLESSON2の様に剥き出しのハードロック・ヘヴィメタルとは打って変わって、ハードロック・ヘヴィメタルを基軸にメロディアスな楽曲が多くなっています。

バンドとしての高水準の音に加え、各メンバーの人間としての深みがそのまま表現されており、YOSHIKIさんも認める清春さんの格好良さが今までにない程アルバムに凝縮されていると言っても過言ではありません。

 

そんなSADSの最終アルバムFALLINGについて、曲ごとに感想をまとめましたのでご覧ください。

※大半が英詞になっており、しっかりと翻訳できてませんので的外れの感想になっているかもですが、その時はすいません!

 

■ache

作詞 清春

作曲 清春

 

本作のPVにもなっている代表曲です。暗く、鮮やかな世界に一筋の光が指している様な雰囲気です。清春さんの存在自体が妖艶なものですので、このPVも魅力的なものとなっていますね。

楽曲のテーマは「痛み」となっています。

アーティストとして、バンドリーダーとして、経営者として、目指す先を指し示すものとして、清春さんは他のアーティストよりも多くの壁が立ち塞がっていた事だと思います。

 

本楽曲では「清春」という人間の歴史の中で、過去の痛みや、選ぶことが出来なかった道、そして何より自分を大事に思ってくれている(いた)ファンについて、それらを忘れずに前を向いて行こうという内容になっている様に感じます。

 


sads「ache」MUSIC VIDEO

 

 ■freely

作詞 清春

作曲 YUTARO・清春

 

PVでは清春さんのバックをバンドががっちり固めているのが分かります。今のsadsは孤高の存在である清春さんを支える事の出来る実力者の集まりだと言うのが率直に感じられます。

 

DIR EN GREY 、the GazettEが2018年に出したアルバムにも本楽曲の歌詞にある様にfall(落ちる)という表現があります。

sadsにとってのfallとは自由・幸福へのダイブという意味合いになります。sads(或いは清春さん)はこれまで数多の声の中で活動を続けてきました。それは彼等にとっての長い戦いの日々でもあり、その終わりに彼らは自由になる。もしくは、終わりになると同時にこれからも戦い続ける、いつまでも自由に・・・

そんな意味が感じられます。


sads「freely」MUSIC VIDEO

 

■gone

作詞 清春

作曲 GO・清春

 

今の場所から飛び立って前へ進もうという内容になっています。今日覚悟を決めたものだけが光へとたどり着く事ができると言っている様に感じます。sadsは活動を休止するけれども、ファンに対しては前へ進んで欲しいという内容に聞こえます。

 

ここまで、どの曲もシングルになって流通しても良いレベルの楽曲となっています。このレベルの楽曲を最初は会場限定で販売してたりするあたり、少し憎さを覚えます笑

 

■far away

作詞 清春

作曲 K-A-Z・清春

 

黒夢、sads、ソロと交わる事のないと思っていた活動も、全ては清春さんが歩んだたった1つの道であり、黒夢の歴史もsadsの歴史も全ては清春に帰結する。

ただし、それを認めない人たちも当然いる。時には悪霊の様に攻撃をしてくる。そんな闘いの中で気がつけば遠くに来ていた。そんな感じの曲です。

 

個人的には本アルバムで一番好きな曲です。

  

■tell me what you lie

作詞 清春

作曲 K-A-Z

 

シングルspinに入っていた楽曲です。

これも翻訳が難しいのですが、全体としては攻撃的な一曲となっています。嘘を話せ!とひたすら相手を威嚇しまくっている内容の様です。この時期に何かあったのでしょうか?

 

■May I Step

作詞 清春

作曲 K-A-Z

 

もともとかなりヘビーなサウンドのシングル曲で、本作でもやはり破壊力のある一曲となっています。ただそれでいてメロディーは切なく、楽器隊と清春さんが見事に分離されている様に聞こえます。

個人的にPVでドラムのGOが叩く姿を見るのが最高にかっこいいと思う一曲です。


Sads - May I Stay

 

■Spin

作詞 清春

作曲 K-A-Z

 

こちらもシングル曲です。踊らされたくない!落ちて行きたくない!過去の存在になりたくない!もっと上へ上へ!そんな思いが感じられる一曲です。

お肉ばかり食べてるK-A-Zさんが作曲する曲はとにかく攻撃的なものが多いんですよね。 

 

■falling down

作詞 清春

作曲 K-A-Z・清春

 

英語ばかりで意味はわからんけどいい曲!

 

■Breathless

 

作詞 清春

作曲 K-A-Z

 

英語ばかりで意味はわからんけどいい曲!

 

■Smily sadly

作詞 清春

作曲 YUTARO・清春

 

もっともアーティスト清春色が出ている一曲。清春さん自体はメロディアスな曲を生み出す能力に長けていると僕は思っています。アルバムの最後にこの曲が来たのは、SADSの終わりから清春さんに物語が移り変わる、そんな思いがあったからでしょうか。

 

最後にsadsについて思う事

 

sadsについては清春さんが50歳になるタイミングで活動休止になることは色々なメディアで示唆していたと思います。なのでファンとしては覚悟もできていましたし、正直あまりショックがないというのが現状です。

 

黒夢もsadsも清春さんのキャリアの一部であり、黒夢やsadsが活動を休止しても、清春さんが歌い続ければそれは黒夢もsadsも踏襲した最高の存在で在り続けてくれているという事に他なりません。

 

ただ、sadsの四人が揃う姿が見れなくなるのは、例え清春さんが歌い続けてくれても少し寂しい気もします。

歴史にもしもは在りませんが、もしこの4人が1999年の結成当時から集まっていたら日本の音楽シーンはまた少し変わったんじゃないのかなんて思ってしまいます。それだけ能力のあった人々の集まりであり、正直、sadsのDNAを引き継いだバンドっていない気がします。

 

1990年代は音楽バブル時代であり、それを生き抜いた黒夢、2000年代は群雄割拠の音楽時代に入り、様々な変わり種のミュージシャンと同じ時を過ごしたsads、ソロ活動。

その様な時代を勝ち抜き君臨し続けている清春さんにとって、この2010年代の音楽はぬるすぎたのかもしれません。バンドとして戦う相手を見失ってしまった。また、聴く側も清春さんの望む聴き方ができなくなってしまったのかもしれません。

 

今後は清春さんのソロ活動が中心になりますが、これまで通り応援して行きたいと思っています。

 

www.karasu100.com

 

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