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【レビュー・感想 後編】 the GazettE 最新作『NINTH』〜曲ごとの感想〜

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前回に引続き今回は楽曲毎に感想を述べて行きます

 

 

1. 99.999

過去のアルバム8作のSEに使用した音を分かるように盛り込んだとの事です。

1:17秒の中で8つの転調が有るのかと思っていたのですが、転調回数は5回くらいしか分からなかったので、あくまで過去8作品のSEの音だけを盛り込んで一つのSEを作ったようですね。

 

 

0:00~0:05 赤子の泣き声または叫び声のような音が0:05で収束

0:05~0:15 空間が畝り伸縮を繰り返す中で誰かが何かを話している。

0:16~1:17 大地を揺るがす爆発音が規則性を持って鳴り続ける。

0:19~0:22、0:26~0:29 ノイズが横切る。

0:19~0:27 「ジーザス」が繰り返され、その間、女性の声が聞こえる。

0:29~0:45 中東のフォークメタルのような雰囲気になる。

0:45~電子音が強く鳴り、0:57でメロディーが強くなる、そして終盤に向けて音数が減る。

 

多分、真のthe GazettE通ならどの音がどのアルバムの音から分かるのだと思います。 

2. Falling -NINTH MIX-

曲名はシンプルに「落ちる」。落ちるというとあまり良いイメージはないですが、Falling -NINTH MIX-における意味としては、過去の活動や自分の理想によって積み上げられた、狭く不自由な場所から、自らの意思で落ちていく。そんな意味があります。そして To be reborn again とあるように、そこから再び始めよう、そんな意思が垣間見えます。

 

最初にこのPVが公開された時は、いい曲ではあるけど、PVにするほどか?the GazettEならもっといい作品だせるだろう! とNINTHを買うかすら迷っていたのですが、

このNINTHというアルバムの2曲目にある意味、当時のRUKIさんの心情などを考えると、非常に重要な一曲だったのだと気づき反省しております。

 

ちなみにRUKIさんはPV作成で燃える車を見て、何を撮っているんだろう?という気持ちになったそうですよ笑

 

3. NINTH ODD SMELL

Falling -NINTH MIX-で堕ちた後で、過去を振り返る一つの原点回帰のような事をこの曲でしているのかもしれません。

Falling -NINTH MIX-同様に激しい曲調がありながらもサビは聴きやすいものとなっています。RUKIさん曰く、ヴィジュアル系らしい要素が入っているとの事です。

どちらもこのアルバムの核になる作品ですね。

 

そしてこの曲は歌詞が素晴らしい!何がってそれは歌詞の中にある言葉

 

第一「混沌」

第二「無」

Rubbish

灰暗い底

千切れていく心

歪んだ異形の形

暗い闇

が過去の8作品のアルバムのイメージをきっちりと反映させているのですよ!

アルバム毎にすごい変化をしていたthe GazettEですが、過去を捨てて前へ進んでいるのではなく、過去を受け入れながら進んでいることが感じられました。

 

4. GUSH

 

歪に曲げられた現実に困惑していないか?

偏った世論にウンザリしてないか?

 

こんなおかしな世界だが

幸せになりたくはないか?自分の信じた道を進みたくはないか?

 

ならば叫べ!!

ぐっしゅおおおおばぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!

 

5. THE MORTAL

世界は痛みに溢れていると言ったメッセージが強い曲です。死や醜などの暗い言葉を惜しみなく綴りながらも、無機質な声、叫び、エモーショナルな表現を巧みに使い分けています。

 

麗さんはこのヴィジュアル系特有のエモーショナルさを今後は大事にして行きたいと言っており、ますますの進化の可能性を感じさせてくれます。

 

6. 虚蜩

 

次の曲である「その声は脆く」に続くために必要である曲として選出された曲です。

この曲ではシャウトが無く、聞きやすい、そして葵さん作曲やろなとすぐに分かる葵節が感じられます。

 

本人はもっと激しい曲も作っているそうですが、アルバムにどんな曲が必要かをメンバーと話しているうち、このポジションにこのタイプの曲が多くなっているようです。

 

他の曲と比べると一人の人間から見た、大切なものを失った悲しみという点を強く表現しているように感じられます。

 

7. その声は脆く

バラード曲です。the GazettEはアルバム毎に大きな変化をしているのですが、バンドの持つ攻撃性、そしてもう一つの強みとも言えるバラードの高いクオリティーはどのアルバムにも存在しています。

繊細で人の心に寄り添える曲を作れるバンドでありながら、あえてそれを全面に押し出さない。なんとなくバンドの美学を感じてしまいます。

 

8. BABYLON'S TATOO

曲調の変化が激しいながらも、けして爆発することなく徐々に上がり調子にはなっていくが、結局爆発はしない。そんな感じがします。個人的にこのアルバムの中で一番浮いている曲です。

 

麗さんはこの曲は世界観を味わってほしいと言っており、確かに、他の曲からは聞けない音がたくさんあります。

 

9. 裏切る舌

うひょおおおおおおおおおおおおおお!!!

なんやこの昔好きやったV系の王道のような音楽は!12年前くらいのthe GazettEがこんな感じやなかったですか?笑

 

勢いもあっていい曲です!この曲の盛り上がりのためBABYLON'S TATOOがあったのかもしれませんね!

 

そしてthe GazettEは誰に騙されたんや??

 

10. TWO OF A KIND

 

裏切る舌に続け〜って感じです。とも思ったらサビは落ち着いてた笑

11. ABHOR GOD

 

すいません、裏切る舌からこの曲まで流して聴くといつ間にか曲の中にいる感覚になってしまって感想とかが思い付かないです_:(´ཀ`」 ∠):また気が向いたら編集し直します。

12. UNFINISHED

 

メロディアスであり比較的明るく疾走感のある曲です。NINTH最後の曲であり、未来に目を向けた曲となっています。

光、愛、夢、希望、永遠、未来と言った普段のthe GazettEからはなかなか出てこないような言葉たくさん出てきています。

 

最後に

今回3年ぶりにthe GazettEのアルバムを聞いて、離れなくて良かったと安心したと同時に、やはり今のV系の中では圧倒的に作品のクオリティーが高いなと思いました。

(もちろん、XやLUNASEAなんかは格上だと思いますが、V系というシーンからは遠ざかっている気がしますので)

 

本当はルナフェスや、ヴィジュアルジャパンサミットに出演する彼らを見たい気持ちもあるんですが、半分は彼らにはV系というシーンに置いて孤高の存在でいて欲しいなんて気持ちもあります。

 

9番目のアルバムが出て早々ですが、彼らの進化が今後どうなっていくのか、すでに次の音源が待ち遠しくなっています。

 

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